この展示は、衣・食・住という日常の視点から文化をくらべ合い、ふだん気づかない違いや共通点を見つけることで、理解を深める試みです。観光や一方的な紹介ではなく、人と人が同じ目線で出会い、語り合うことを大切にしています。私たちが目指すのは、「等身大の国際交流」。文化や言葉の壁を越え、暮らしの感覚から自然につながり合う場をつくります。
企画を進めるのは、日西交流プロジェクトチーム「4CATJAPÓ(クアトラカットジャポ)」。2024年に京都で行った「4つの視点ワークショップ」をもとに、参加者の声や発見を形にした展示です。
◆「4つの視点」から暮らしを見直す
このプロジェクトの特徴は、文化を「4つの視点」から見つめることです。
スペイン人が見た日本文化
スペイン人が見たカタルーニャ文化
日本人が見たカタルーニャ文化
日本人が見た日本文化
たとえば「食」のテーマでは、日本の家庭には電子レンジが当たり前にある一方、カタルーニャでは大きなオーブンが主流。そこには「効率を重視する日本」と「家族との食卓を大切にするカタルーニャ」という違いが映し出されています。
展示ではこうした身近な道具や習慣を実物や写真で紹介し、暮らしの中にある文化の奥行きを体験できるようにします。また、ワークショップで作った「ディスカッションマップ」を大判で掲示し、来場者も付箋を貼って意見を書き込める仕掛けを用意。展示を見るだけでなく、自分の視点を加えながら考えることができます。
◆カタルーニャ州政府日本事務所・京都府のおすみつき◎ 「日本・カタルーニャ交流年」公式コンテンツに!
2025年は「日本・カタルーニャ交流年」。両地域の文化や人々が出会い、学び合い、未来につながる交流を育む特別な一年です。私たちの企画展「4つの視点のミュージアム」も、その公式コンテンツに登録されました。
さらに5月には、京都府とカタルーニャ州が文化や産業で協力するための覚書を結びました。本展示は京都府からの後援もいただき、両地域をつなぐ大切な取り組みとして位置づけられています。
この流れの中で開催する「4つの視点のミュージアム」は、単なる展示ではなく、京都とカタルーニャに暮らす人々が「等身大」で出会い、つながる場をつくる挑戦です。文化や距離を越えて、新しい関係が生まれるきっかけになることを願っています。
◆京都開催の意味とこれから
京都は伝統文化を守りつつ、多くの留学生や外国人観光客が集まる国際都市です。そんな場所での開催だからこそ、地元の人、学生、海外からの来訪者など、さまざまな人が同じ目線で文化について語り合える場になると考えています。
また、2026年にはスペイン・ジローナとバルセロナでの巡回展も決定しています。京都展はその出発点として、日本から世界へ発信していく大切なステップです。
◆広がる可能性
「4つの視点のミュージアム」は一度きりの展示で終わるものではありません。日常の暮らしを切り口にした等身大の国際交流のモデルとして、教育や地域活動、企業や行政の取り組みにも広げていける可能性を持っています。
 
「4つの視点のミュージアム」は、単なる文化紹介にとどまらず、共生や多様性を受け入れる価値観を社会全体に広げていく挑戦です。国境や言語の壁を越えた等身大の交流が、新しい国際理解の基盤となり、未来につながる協働の形を提示していきます。
 
◆開催概要
名称:「4つの視点のミュージアム ~日本とスペイン・カタルーニャの住む・着る・食べる~」
会期:2025年11月5日(水)〜11月9日(日)
会場:Gallery GOBANGURA(京都市下京区不明門通松原下ル吉水町460奥)
時間:11:00〜18:00
料金:入場無料
主催:4CATJAPÓ(クアトラカットジャポ)
後援:日本カタルーニャ交流年、京都府
 
◆お問い合わせ
4CATJAPÓ(クアトラカットジャポ/株式会社コト・ラボ)
代表:菊池律子
E-mail:moriya@coto-labo.com
Web:https://www.4catjapo.com
クラウドファンディング実施中:https://for-good.net/project/1002414
📄 添付資料
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